キャリア登録制度について

キャリア登録とは、ご自身のキャリア・意向に適した職種の募集開始時に当社から選考をご案内させていただく仕組みです。
新しい挑戦の機会ですので、是非積極的にご活用ください。

注意事項

  • キャリア登録はご登録いただいた全ての方に選考の機会をお約束するものではありません。
    募集職種に合致すると判断した方にのみご連絡いたします。
  • 登録情報の有効期限は1年間です。1年経過後は再度ご登録をお願いいたします。

万一、1年以内に登録抹消を希望される場合は
sumitomocorp-careers@sumitomocorp.co.jpまでご連絡ください。

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貴重な育休の経験を経て、
真に“個”に向き合う組織づくりにチャレンジする。

鉄鋼グループCFOオフィス 兼
鋼材事業SBU 鋼材事業ユニット
(住友商事グローバルメタルズ株式会社出向)

山本 知輝

この記事のサマリー

1. 事業部門全体、そして現場という2つの人事に携わる。

2. 1年間の育休を取得し、今後のキャリアを歩むうえで、大切なことを学ぶ。

3. すべての社員が「外」を向いて、いきいきと働ける環境をつくる。

Profile
法学部を卒業後、2016年に新卒で入社。人事厚生部に配属された後、グループ会社へ出向し、海外派遣員の処遇設計や給与支給業務を担当。2020年からは金属業務部にて、部門の人事戦略立案や制度運用に携わる。2021年には1年間の育児休暇を取得し、復職後の現在は金属業務部と兼任でグループ会社の人事も担当している。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです

現在の仕事

戦略と現場をつなげる面白さ。

——金属事業部門の人事とはどのような仕事なのでしょうか?

私が所属している金属業務部は、様々な鉄鋼製品のトレーディングや事業投資を行う金属事業部門の管理を行う部署です。その中で、異動や評価、人材育成、組織開発といった人事業務全般を扱っており、ときに事業部門のマネジメントと意見を交わしながら、部門の人事戦略を遂行しています。

——具体的にはどのようなことをされているのですか?

例えば、活躍が期待される若手社員をどこに配置するかとか、それぞれの社員の状況に応じてこれからどのような経験を積んでもらうかとか、そういった具合で部門としての人事計画を立てていきます。一方で、住友商事全体の人事戦略や制度設計を担う人事の組織からも、全社的な方針が示されます。その全社方針と、ビジネス上の特性や状況を踏まえた部門の考えを両立させながら、部門の人事戦略を遂行していくことが私たちの役割です。ビジネスが多岐に亘る総合商社ですから、それぞれのビジネスが置かれている業界や市場、業務プロセスも当然異なるため、その中で求められる人材やキャリアパスも一律同じであるとは言えません。全社の制度をそのまま部門に当てはめることが難しい部分もあり、部門においてのソリューションを考えていく必要があります。

——兼任している住友商事グローバルメタルズ(SCGM)の方ではどんなことを?

SCGMでは主に人材育成を担当し、研修の企画・運営等を担当しています。スキルアップを目的とした研修の他、会社全体が活気づくような組織活性化を目的とした研修等も開催しています。SCGMは住友商事グループの鋼材ビジネスの中核を担う会社で、特にここ数年はキャリア採用に力を入れており、新しく仲間に加わったメンバーをいち早く戦力化するためにも人材育成に力を注いでいます。
金属業務部では、事業部門全体の人材戦略という大きな枠組み、SCGMでは現場に近いところで社員の顔を見ながら仕事をしており、同時に2つの仕事に関わることで、戦略と現場を密接に繋げて考えられるところが面白いですね。

——他にはどのようなところに仕事のやりがい、面白みを感じますか?

人事の仕事は、人を相手にしているからこそ、想定外の事態が起きたり、一筋縄ではいかないことがほとんどで、ここに難しさとやりがいを感じています。また、個人への向き合い方が試される仕事であり、自己理解が深まる仕事だと感じています。人との関わりを通じて認識していなかった自分の新しい一面を知ることができたり、相手から影響を受けることで自身が変わったり、様々な自己理解に繋がることも人事の面白みと思います。

仕事とプライベートの両立

育休の経験は、
キャリアとしての収穫に。

——入社5年目のときに育児休暇を取得されたそうですが、「1年間」という期間はどういった経緯で?

もともと私自身育児への想いが強かったのと、妻も早く仕事に復帰したいという思いがあり、夫婦で相談して、私が1年間の育休を取得すると決めました。とはいえ1年間ともなれば、後任のアサインやタスクの引き継ぎに時間がかかりますので、妻の妊娠がわかったタイミングで早めに上司には伝えていました。周囲の理解と協力があったからこそ、育児にじっくり向き合う特別な時間を過ごせたと感謝しています。
妻が先に復職してからは、専業主夫として家事・育児に専念しました。想像以上に大変で、仕事帰りの妻が家事を手伝ってくれることがあったのですが、このありがたみを実感できたことはとても貴重でした。専業主夫を経験したからこそ、妻に対する感謝の気持ちと、子育ては夫婦協力してするものということを強く実感できました。

——家族にとって大切な時間になったんですね。とはいえ、1年間キャリアを中断することに不安は感じませんでしたか?

不安はありましたが、「これから先長い人生を歩んでいくことを考えると、1年間はさほど大きな問題ではないだろう」と思い込むようにしました。正解にしてやろう、という気持ちです。
育児にしっかり向き合えただけでなく、立ち止まって自身のキャリアを考える時間にもなりました。何より、仕事も家庭も両方大切にすることが、仕事をする上でプラスになると実感できたことが、人事に携わる上では大きな収穫でした。家庭やプライベートが安定しているからこそ、安心して仕事に邁進でき、成果も上がるものだと実感できました。
また、一昔前は、家庭を顧みず仕事に100%献身できる人しか活躍しにくい風潮もあったと思いますが、育児等で時間的な制約があって100%の献身はできなくとも、活躍する力を持った人はたくさんいます。育児に限らず、家族の介護や本人の闘病など、それぞれの事情や大切にするものと両立して活躍することが当たり前の住友商事でありたいですね。

——山本さんは、育児と仕事の両立はうまくいっていますか?

苦労はしていますが、周囲の理解と柔軟に働ける環境のおかげで、夫婦ともフルタイムで働きながらも両立することができていると思います。効率的な時間の使い方も学びましたし、何より仕事に向き合う時間に制限のある社員の気持ちがよくわかるようになったことが、今の自分の業務にも活かせている部分だと感じています。

仕事の意義

多様な社員一人ひとりが
活躍できる組織を目指して。

——人事の難しさとはどんなところにありますか?

現代の人材マネジメントには、収益性(MUST)という観点だけではなく、個々人の人生や価値観、やりたいこと(WILL)にも考慮をした対応が求められます。個人のアサイメントを考える際、一昔前は、WILLよりも会社のMUSTで決まることがほとんどでしたが、昨今はWILLも考慮したアサイメントにすることで、個人の力を最大化して会社を強くしていく考えが一般的です。とはいえ、WILLとMUSTがあらゆる場面で完全に一致しているかというとそうではありません。ゆえにどうしてもMUST寄りに感じられるアサイメントもあるのですが、そんな時でも個人に寄り添い、個人が気づいていないWILLとMUSTが重なるところを一緒に見つけてあげることが重要な人材マネジメントだと考えています。
また、そのWILLも人によって様々で、個人に対する向き合い方が以前にも増して多様化しています。Aさんはこの対応でうまくいったから、Bさんにも同じ対応を、という簡単な話ではなくなっているんですね。
このような中で、個人の力を最大化すべくWILLとMUSTが重なる部分を大きくしていくこと、ここが人事や現場のマネージャーが難しいと感じているところだと思います。

——そんな中、住友商事の人事として、どんなところに「住友商事らしさ」や「強み」を感じますか?

「自分のために、会社のために」ではなく、「他人のために、社会のために」を大事にする会社で、当社の社員は皆、基本的に目が外に向いていると感じます。同僚を大切にしたり、社会課題を常に意識していたり、自分ではなく他人のことを考えられる人が集まっていると思います。日々の何気ないやり取りの中でも、そう感じることが多いです。営利企業なので、もちろん厳しい決断をすることもありますが、それでも説明を尽くそうとします。収益をあげる上で強みといえるかわかりませんが、当社で働く人間としては誇らしく思います。
ただ、仕事やプライベートで苦しく余裕が無い時にはそんな風に思えないこともあると思います。そういう時はどうしても「自分のために」が先行してしまいます。そんな状況にある社員の環境を整え、改善していくことが私の仕事の意義だと感じています。根っこの部分では皆、他人のことを考えられる人なので、全ての社員がそのように考えられる環境にしたいですね。

山本 知輝が答える
5つのQ&A

Q1 印象に残っている仕事は?

直近開催した部門の若手層を対象にした「働く上で大事にしたいこと等」を議論する研修が印象に残っています。マネジメントの講話を聴き、その後感じたことや日々考えていることを皆で議論する研修だったのですが、参加者が皆熱く語り、互いに意見をぶつけ合いながら考えを深化させており、会場に充満した参加者の氣に圧倒されました。

Q2 一番成長したと思うところは?

色々な物事に対してOwnershipの意識を持てるようになりました。何事も自分事で考えるということです。これができていると、主体的に、ポジティブに仕事ができるようになります。文句を言って状況が良くなることを待つのではなく、良くするために自分ができることは何か、と考えられるようになり、仕事も前向きに、楽しくなります。嫌だなと思うことにも行動する意欲が湧いてきます。

Q3 求職者にオススメしたい住友商事の良いところは?

色んな方が言っていると思いますが、「お節介焼きな良い人」が多いと感じています。また、住商に限らず、グループ会社2社も知っている立場ですが、どちらも同じような雰囲気を感じており、グループに共通している良いところだと思います。

Q4 一番緊張した瞬間は?

入社1年目のときに初めて住友商事側の人間として就活生と対峙した時はすごく緊張しました。ほんの数ヶ月前まで逆の立場だったはずが、今度は住友商事の人間として見られることになり、本気で就活をしている学生に社会人の立場できちんと応えられるかとプレッシャーを感じました。

Q5 仕事を楽しむ秘訣は?

楽しもうという意識を持つことと、面白いポイントを探すこと。これに尽きますね。仕事以外にも言えることですが、「面白くない」と文句を言うだけでなく、面白くなるようにすることが重要です。仕事って、みなさんが思うよりもずっと自由にできるものです。

とある1日

6:00
起床、子どもの登園準備
7:30
子どもを保育園に送迎
10:00
出社、メールチェック
11:00
SCGMの部長と打ち合わせ
12:00
昼食
13:00
チームミーティング・資料作成
15:00
金属事業部門の部門長と打ち合わせ
16:00
帰宅
18:00
子どもを迎えに保育園へ、その後食事・風呂・寝かしつけ
20:30
自宅で仕事再開
22:00
終業
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