多様な事業フィールドを
股にかけ、
新しい
ビジネスの誕生に
立ち会う。

法務部 
2007年入社

石井 枝里子

商材、ビジネス構造、国……。扱うものは常に新しい。

入社以来、一貫して法務を担当してきましたが、法務はとてもおもしろい仕事です。
住友商事には6つの事業分野があって幅広いビジネスを展開していますが、法務部はそのすべてと関わる可能性があります。私自身も、資源・化学品、輸送機・建機、メディア・生活関連と多くの部門を担当してきました。しかも、法務部が登場するのは、新規プロジェクトで契約を締結する際やM&Aのストラクチャーを検討する際など、新しい取り組みがはじまるタイミングが多く、プロジェクトに応じて取り扱う商材、ビジネス構造、法律が適用される国などが変わる日々は刺激的ですね。

例えば、とある国で通信事業会社との契約を締結した際のことです。当社はその通信事業会社の業績を見極めたうえで徐々に出資を増やしていくこととしていましたが、その通信会社のある国が他の国に対して軍事攻撃を開始しました。その事業会社に対する影響力を強めるためにも追加出資をしたいし契約上の縛りもあります。一方、軍事攻撃が開始されたとなると、欧米からの制裁も予想されるため本件から撤退すべしという可能性もあります。その際に当社は補償等を支払うことなく、本件から撤退できるのだろうか……
案件毎の事情に鑑みつつ、営業部や他のコーポレート部署と協力して、法的な戦略を検討していくことになります。かなり難しい課題が降りかかることも多いですが、その分やりがいも感じます。

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見極めるのは、マネージャブルなリスクか否か。

法務の仕事には、前述したようなオフェンシブな部分もある一方で、訴訟になった際のリスクを考えるようなディフェンシブな部分もあります。このバランスが法務にとって重要です。
私も最初はそうだったのですが、経験の浅い法務担当者は、どうしてもゼロリスク主義になりがちです。会社を危険に晒すわけにはいかないという意識が強いからですね。けれど、新しい取り組みをしようというときに、リスクが全くないということはまずありません。リスクの大きさや種類を見極めた上で、許容することができなければ会社は前には進まないのです。

私自身が法的リスクを評価する際に最も大切にしているのは、そのリスクがマネージャブルかどうかということ。あるリスクが現実のものになる確率や、その際に発生する損金の大きさなどが精度高く予想できているとき、そのリスクはマネージャブルと言えます。リスクが定量化できていれば、リターンの期待値と比較することができます。
マネージャブルではない場合というのは、最終的な損害の大きさが読み切れないとき。例えば買収予定企業において集団訴訟の可能性がある場合、訴訟に負けると多大な損失を被ることになるため、その訴訟に勝つ確度と、訴訟に参加しうる最大人数を割り出せないと、買収企業のリスクがマネージャブルであるとは言えません。案件毎のリスク分析と、そのリスクがマネージャブルなものかということについては、営業担当者としっかりと確認の上取り進めるよう心がけています。

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当事者意識を持って、多様なプロジェクトに対峙する。

企業内法務部でも、事業ポートフォリオの幅で総合商社に並ぶ企業はそう多くはありません。事業領域を絞った企業の場合、法務が関われる案件も似た内容のものが多いと聞きます。専門領域に強くなる半面、全くはじめての経験というものは徐々に無くなっていくんじゃないでしょうか。
企業に所属しない弁護士の場合、様々な案件に携わることができるという魅力はありますが、あくまで外部の人間です。現場と会話する機会も多くはないでしょうし、ビジネスに対する理解もなかなか深められません。法的なアドバイスに留まり、プロジェクトの中身にまで意見することは難しいだろうと思います。

どの職場が良いということではないですが、法的知識を持って、新しいビジネスが生まれる場に立ち会っていきたいと思う人には総合商社はおもしろい環境だと思っています。
住友商事の場合は、法務部に好意的な社員が多いのも、ありがたいポイントです。専門知識を理由に、現場のチャレンジを止めることもある法務は、社内から煙たがられやすい職種だと言われています。そんななかで、法務好きの社員がいてくれるのは、法務部の先輩方が現場とのいい関係を築いてきてくれたから。もっと言えば、住友商事が高い倫理観の基で事業を続け、コンプライアンスについても常に高い意識を持ってきたからだと思っています。(社員の所属部署・内容はインタビュー当時(2016年)のものです。)

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石井 枝里子

法務部 
2007年入社

2007年4月に入社以来、法務一筋のキャリアを歩む。資源・化学品事業部門、輸送機・建機事業部門、メディア・生活関連事業部門などを担当したほか、欧州住友商事での海外トレイニーも経験。現在はコンプライアンス担当として、社内(グループ会社含む)向けのセミナーの企画・運営なども担当する。

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