“人が住む街”に
手を入れることの意味
総合商社社員としての
都市開発

ビル事業部
2015年入社

武藤 千明

住む人の想いに触れ、気付かされた仕事の重み。

住友商事は、東京電機大学神田キャンパス跡地に、オフィスと商業施設を一体化した大型複合施設をつくる再開発プロジェクトを進めています。私はそのプロジェクトのなかの、建物に関する業務を担当するチームに所属しています。
地権者対応や準備工事の進行管理、ビル竣工前の敷地を暫定利用したアートイベントの企画など、業務範囲は幅広いですね。関わる人も、地元町会の方々やゼネコンの方、設計士、区議会議員さんや区役所、イベントをお手伝いいただく会社さんなど、様々です。当然それぞれ考えていることは同じではなく、価値観の違いを感じる場面がたくさんあります。

例えば今回の開発にあたり、土地交換に応じていただいた地元町会の方々の、街への思い入れの強さは想像以上でした。というのも、交換にあたって町会事務所を移転・新築した際に、新事務所に置くインテリアの選び方が、神田祭が基準だったからです。
神田祭は400年の歴史があり、日本三大祭にも数えられる大きなお祭りではあるのですが、本祭が行われるのは2年に1度。それにもかかわず、町会の方々は年中、お祭りの話をしていて、事務所の内装さえも平時よりもお祭りを優先して考えていて。自分にはない判断軸なので、人が住む街に関わる重みを感じました。

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自分の感性に、考えに、まっすぐであること。

事務所の家具選びの場合は問題なく対応できる要望でしたが、すべての人のすべての主張を受け入れられるわけではありません。主張がぶつかることも少なくありませんから、調整役の私たちが八方美人にしていては、話がまるで進まなくなってしまいます。
相手にとっては好ましくないお願いをすることも多いのですが、そんなときに大事にしているのが、自分の感覚や考えたことにまっすぐであることです。誰かに言われたことをただ伝えたり、本心は違うのに表面上だけ納得して見せたりはせず、本音を伝えるようにしています。

仕事だから特別そうしているということではなくて、プライベートでの友達付き合いや、就職活動の面接でも同じようにしてきたことなので、私自身の性質のようなものかもしれません。
ただ、まっすぐでいることは、今の仕事と相性がいいのかもしれません。不動産業界は古風というか、地道で堅実なやり方が好まれますし、逐次情報共有することを心がけています。例えば、仕事の相談をした業者さんには、断る場合でも必ず一報を入れます。他業界の話を聞くと、連絡が後回しになることもあるようですが、不動産業界でそうしてしまうと、信用を失くしてしまうので。

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総合商社で開発を行う醍醐味。

商社での開発は、特に信用を大事にしないといけないと思っています。
デベロッパーの場合、施設1つ建てるにしても、土地の仕入れや設計、施工、テナント折衝、ビル運営など、工程ごとにきっちり分業しています。各工程のプロフェッショナルになりやすい分、担当領域が狭く、関わる人の数も比較的少ないのだろうと思います。
私たちの場合は、チームメンバーの誰がどの業務を担当するかは流動的です。各領域の細かな知識は得にくいですが、全員がプロジェクトの全体感を掴みながら仕事を進められる点が強みだと思っています。

見方を変えれば、ほかのメンバーが築いた信用を、一人の行動が壊してしまうことも起こりえます。開発の仕事は、プロジェクト始動から竣工までに10年以上かかることはザラにあります。神田のプロジェクトも、私が配属された時点ですでに10年ほどの月日を費やしていて、多くの先輩方が尽力してきた重みを感じる部分はあります。
竣工予定は2020年ですから、私が異動せずに担当し続けている可能性は低いと思っています。それでも、自分が担当したことが形になる日が来るのはすごく楽しみですし、日々の業務を行ううえで、大きな励みです。(社員の所属部署・内容はインタビュー当時(2016年)のものです。)

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武藤 千明

ビル事業部 
2015年入社

建築学部卒業。かつて住友商事本社が所在した街・神田にて、用地面積3000坪の大型開発プロジェクトに従事している。学生時代はゴルフ部とテニスサークルを掛け持ち。

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