経理と、営業。
それぞれの誠意。

電力EPC第一部
2010年入社

居村 裕平

経理としての誠意。自分の持ち場を守るためにノーというのはカンタンだけれど。

新卒で入社してから、2年前に現在の部に異動するまで、現在の部の担当経理としてバックオフィス職を務めていました。営業社員からの相談を受けて、会社のルールや税務・会計の観点から実現可能な内容かどうかを判断したり、難しい場合はどうすればいいのかを考えたりしていました。
自分には、武器となる資格や専門知識がないことを自覚していたので、どんな部署に行っても役に立つ知識を身に付けられる経理に配属になったことは、ラッキーだと当時思い、今でもその気持ちは変わっていません。

経理として働く中で意識していたのが、営業が何かをやりたいと相談してきたときに、簡単にノーとは言わないことです。
営業が何か無理を言う時、彼らはリスクを取っています。それに対峙する経理が、何の労力をかけず、リスクも取ろうとしないのでは、彼らの想いを挫いてしまいます。前例がなく、手放しにOKとは言えない場合も、どうすればOKにできるのかを本気で考え、場合によっては一緒に責任を負う、そんな経理であろうとしていました。営業から味方として信頼してもらい、上司経由でなく相談が来るようになったときは嬉しかったですね。

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大勢の人の利害が複雑に絡む中で、それでも青臭い発言をする誠意。

営業に異動してからは、その誠意の向け先が増え、かつ複雑になりました。
私が現在担当しているのは、インドネシアやアフリカ向けの火力発電所輸出案件です。発電所は、近隣住民にとっては生活インフラであり、国にとっては国家事業、関わる企業にとってはビジネスです。様々な立場の人が、それぞれの利害で動いていて、それらがバッティングすることも少なくありません。例えば、発電所を建てるにあたって、近隣住民の生活環境を脅かさないよう対策が必要です。一方で、そうした対策には多額の費用がかかる。環境保護とコスト削減というジレンマが起こります。

利害の不一致はさまざまな場面で発生します。誰かが、誰かに損をさせるような、つらい決断をせざるを得ないこともあります。私自身にはまだ決断する権限がないので、ズルい立場だなと自覚しつつ、言いたいことを素直に口に出しています。その軸は、誠心誠意で行動しているかどうか、自分に胸を張れるかどうかということ。
私も会社の一員ですから、当然ながら企業利益のことは考えますが、現時点では、個人的な気持ちに折り合いをつけて意見を曲げるということもしていません。基盤インフラである電力ビジネスでがっつり儲けてやろうというのはいかがのものかというような、青臭い発言も平気でしています。

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誰かや何かに向けた誠意は、次の仕事や働くモチベーションになって返ってくる。

ただ、そうした姿勢は私だけではなく、住友商事社員全体の傾向であり、そのことが事業にとってもプラスに働いているようにも思います。それを示すいい例が、石炭火力発電所及び地熱発電所を中心に、いくつものプロジェクトを行ってきたインドネシアです。インドネシアでは住友商事が人々から深く信頼されていて、電力開発に関する情報がいち早く耳に入り、「どう思う?」とフランクに相談されるんです。
この関係値は、過去のプロジェクトで、目先の利益だけを追わず、関わる人々の納得を重視し、持続可能な事業をつくり続けてきたからこそ得られたものだと思います。

逆に、他国で担当した発電所案件では、圧倒的な低コストでつくったものの、発電効率や環境負荷などのスペック、メンテナンス性などに問題があり、ごくわずかな期間で稼働が止まってしまった施設もあります。そうなると、次の付き合いは見込めません。
実は私自身はもともと、発電所という事業自体にこだわりは強くありませんでした。でもやっぱり、仕事をするからには、長く価値が続くことをしたいし、関わった人すべてが誇りに思えるような仕事をしたいと思っています。社会人7年目になって、改めて働くモチベーションを考えたりするのですが、「誰のために」とか「何のために」という部分がすごく重要ですね。(社員の所属部署・内容はインタビュー当時(2016年)のものです。)

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居村裕平

電力EPC第一部 
2010年入社

新卒入社後、環境・インフラ経理部で電力EPC第一部の担当経理に。2014年に電力EPC第一部の営業へコンバート。インドネシア、アフリカ向けの新規発電所輸出案件を担当している。180cm超の長身を活かし、学生時代は体育会野球部のピッチャーとして活躍。

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